2010年02月18日

アナタの目の中にブラックホールが見える。【ドラッグネタ】

 このブログでもぼちぼち「ドラッグネタ」を書いていますが、昔から「アディクション(依存)」というのに興味はありました。といっても、私自身はアルコール中毒でも眠剤中毒でもなんでもなくて、あえていうならチョコレート中毒かコーヒー中毒のケがあるくらいです(笑)。

 たぶん、依存症に興味がある精神科医ってそんなに多くないんじゃないかと思います。
 医局に「アディクション(依存)と家族」という専門雑誌が毎月送られてくるのですがおそらく、喜んで読んでいるのは私くらいでしょう(笑)



 この雑誌を熱心に読んでいる理由の一つが、 「石丸元章」という元ジャンキー兼作家のエッセイが載っているから、です。
 彼は今、ジャンキー生活から足を洗い、電撃結婚して離婚した元奥さんとの間に出来た一人息子をひきとり、シングルファザー生活を送っています。
 いつもは自分の大変な生活を自虐溢れるユーモア精神で語っています。
 しかし、今月号は彼自身が腰椎ヘルニアが再発してよく眠れない上に、兄弟ともケンカし、かつ仕事も入ってこない。けど、息子の前では安定剤を飲みながら笑顔を貼り付けている、というなかなか泣かせる号でした。 
 ファンレター出そうかしら。「いつも医局で読んでいます。息子さんとの生活頑張ってください。」って。



 もうひとり、「アディクション」に関連する作家として青山正明という人が居ます。合法・非合法とわず貪欲にさまざまなクスリを試して、人には経験できない体験を山のようにして、カラダは壊さなかったけど、結局自殺してしまいました。


 私も職業上、アルコールや眠剤中毒の人と接しましたが、彼らの目の中にはいつも無気力感や絶望感がブラックホールの様に渦巻いています。べつに過度に文学的な表現をしているわけではなくホントにそんな感じなのです。 (つづく)


タグ :石丸元章

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