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Posted by 滋賀咲くブログ at

2009年04月09日

古いモノ・新しいモノ【医療ネタ】

今日はわりと専門的なお話です。
なるべく噛み砕くようにしますが、わからなくてもご容赦を。

精神科の領域には「定型薬」と「非定型薬」があります。
おおまかにいうと、

定型薬=古いクスリ
否定形薬=新しいクスリ

というくくりになります。
古いクスリは50年くらい、新しいクスリはここ10年くらいで台頭してきました。

一般的には新しいクスリのほうがいい、といわれています。
その大きな理由は「副作用が少ない」から。

しかし、昔気質の先生達は「使い慣れているクスリのほうがいいから」と、古いクスリを使われる先生が多いです。
それで落ち着いているなら、それはそれでよいのですが・・・

さてさて。精神科病院にいる古ーーーい患者さんはそれこそ、私たちが生まれたくらいから入院している人たちがいます。つまり、病院生活アラウンドサーティ。30年近くですな。
その人たちは一般的に古いおクスリで治療されています。新しいクスリが出てくるより前に入院されているので、さもアリなん、といった感じですが。

しかし、最近前の先生から引き継いだ患者さんは、古いクスリも新しいクスリも山のように入っていて、いったい何を標的に治療されているのかサッパリ。
みてるだけで文字通り頭痛のしてくる処方です。

あー。なんとかしたいです。   
タグ :精神科


Posted by キミドリ at 19:44Comments(0)