2012年01月24日

【書評】感じる脳

 最近の読了。


 それよりの抜粋。

 スピノザの思想に確かに神はいるが、人間的なイメージの、先見の明を有する神はいない。
 スピノザの神は、われわれの感覚の前にある、すべてのものの根源であり、またあるものすべてである。神は無限の属性を持つ、原因のない永遠の実体である。実際上は、神は自然であり、生き物に最も明瞭にあらわれている。これは頻繁に引用される「神即自然」という表現によく言い表されている。スピノザの神は聖書で描かれているような形で人前に姿を現したことはない。スピノザの神には、祈ることもできない。
 人はこの神を恐れる必要はない。なぜなら神が人を罰するようなことはないからだ。
 また、神からの褒美を期待して勤勉である必要はない。
 唯一恐れるものがあるとすれば、それは自分自身の行動だ。
 もし、他人に優しくなければ、それはただちに自分自身を罰することであり、内なる平穏と喜びを実現する機会を直ちに自ら拒むことである。逆に他人に優しくしているとき、その人間には内なる平穏と喜びを即座に実現する多くの機会がある。だから人の行動は神を喜ばせることを目指すのではなく、神の本性と一致することを目指すべきである。そのようにすれば、何らかの幸福がもたらされ、何らかの救済が実現する。スピノザの言う「救済」-<サルース>-とは、健全な精神状態を累積的に助長する、繰り返される喜びに関することである。


 いや、これ、脳科学の本なんですけどね。面白かったですよ。
 まだ、何がどう面白かったか、説明できるほど消化はできてないんですけどね。



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Posted by キミドリ at 17:20│Comments(2)読書
この記事へのコメント
おもしろいですね!!
Posted by だいすけ at 2012年01月24日 23:53
ありがとうございます(^^)
Posted by キミドリキミドリ at 2012年01月26日 08:21
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