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Posted by 滋賀咲くブログ at

2010年08月25日

精神科医に対する一考察。

 今回の講習は初日の最後に参加した精神科医(30名弱)と、講師にあたる精神科医の紹介があった。
 今回の講習は北は北海道から南は沖縄までとまさに全国区の医師が研修を受けている。
 しかも、20名の募集枠に500人が応募した狭き門だったらしい。
 しかし、これにはじつはわけがある。
 日本の医療費は100%が自己負担ではなく、1割から3割(だとおもう・・・)が自己負担で残りを国が病院に対して払うシステム。
 だから、病院が儲けようと思ったら、患者から取り立てるより、お上に直訴するのが早道。

 んで、今回、多分に政治的な要素も働いたのか、アルコール医療に携わる病院に「特殊な診療を当たっている専門」として普段の診療費に「+アルファ」がお上から加算されることになった。
 ただし、タダでくれるわけではなく、それをするには「アルコールの研修を受けた専門の医師・看護師・心理士」がその病院にいる必要がある。
 ただし、お上が認定する研修を行う病院は今来ている病院と、もう一つしかない。
 なもんで、全国からこの病院に研修希望者が殺到している、というわけ。

 30名弱の先生に共通するのは精神科医である、ということだけ。
 アルコール医療を本気でガチでやっていて、今回の研修に積極的な人間もいれば、病院のために今回の研修にきているというやや消極的な理由までアルコール医療への携わり具合はおそらく千差万別。

 それぞれの自己紹介ではそのあたりが如実に現れていておもしろかった。

 いつも思うんだけど、精神科の先生ってわりと「喋る」人が多い。
 聞いたり喋ったりがシゴトだからなのか、このような衆人環境でもマイクを持たせると「〇〇です。よろしく。」だけですませることなく、さらっと自分のことや自分の病院のことなどをスムーズに紹介して終わる。 

 あとは転科組みが多いことに気づいた。
 転科とは、途中から診療科を変えた人のこと。
 具体的にいうと、昔は内科や外科だったんだけどいまは精神科やってます、っていうドクターのこと。
 
 ちょっとイジワルな見方をすると、今回の研修は4日間というわりと長い日程。
 病院で第一線のフロンティアで働いている先生にとっては空けるにはしんどいといえば、しんどい。だから、病院の中でも比較的ひまそうな(苦笑)先生に「お前、いってこい!」となった可能性もある。
 けっこー、転科組みの先生ってガチの第一線というより、後方支援部隊的なところがあるんだよね。
 指導に当たる先生も若いDrにたいするみたいにガンガン指導するより、ちょっと距離を置きつつ遠慮がちに仕事を頼むから結果的にややヒマになる傾向はあると思う。
 勝手な憶測だけどね。  

Posted by キミドリ at 19:30Comments(0)精神科ネタ