2012年02月18日

ロシアの座敷爺 ドモヴォイ

 今読んでいる本。



 ロシア民衆の「死生観」や「異界(あの世)」をどうとらえているのか、を解説した本です。
 ロシアの昔話や民話の世界観を知るにはもってこい!
 です(いや、誰が知りたいんだ、というツッコミはナシの方向で…)。

 いま、第2章の途中です。
 「ドモヴォイ(ロシア版『座敷わらし』ただし、子供じゃなくて、基本は爺。)」の生態について。
 家人の不幸を知らしたり、家畜を太らせたりするらしいです。
 おもしろかったのは、家畜だったら何でもいいわけじゃなくて、とりわけ毛並みのいい家畜がお好みで、お気に入りの家畜の毛を編んだりするそうな(三つ編みか??)。
 たまに人間にも恋をしてお気に入りの娘の毛を編むそうです。
 日本の座敷わらしより、生々しいというか、なんというか・・・
 おなじ家の守り神的存在なんですがね。

目次

世紀のはざまにて/幻視と啓示/「真に幻想的なるもの」を求めて/日常性のなかの異界現象
第1章 「この世」と「あの世」のしきい
  ロシアの農民の死に方/死の予告/帰ってくる死者/亡霊防御法/《忘却の川》のかなたへ/過度の哀悼の禁止
第2章 家の霊域に棲むもの
  宇宙の小モデルとしての家/聖所としてのペーチ/〝赤ん坊の焼き直し〟/母親としてのペーチ/家神ドモヴォイ/家族の成員の不幸を予告する/ドモヴォイの外貌/変身能力/ドモヴォイを見るのは危険/夢魔/青痣/好色/家畜の守護神/氏族神/かまどの火の神/家と人生/呪術師大工とキキーモラ
第3章 ロシア・フォークロアにおける「死」の概念
  フォークロア的に「死ぬ」とは/「生」と「死」の闘い/無敵戦士アニカの最期/死神幻想/死の天使/霊は風か火か/旅立ち/幾山河越え去りゆかば/爪の威力/「あの世」での生活
第4章 「聖なるロシア」の啓示 ― 民衆宗教詩『鳩の書』 ―
  民衆のなかの宗教詩/民衆宗教詩『鳩の書』とは/『鳩の書』の成立と解釈/「正義」と「不正」の戦い
第5章 ロシア的終末論
  地の嘆き/終末期待/小終末と大終末/終わりの時の/中世の反キリスト伝説/クバン・コサックの終末伝説/反キリストは東方より
第6章 天国と地獄の幻影
  死者の国はどこにあるのか/宇宙卵と世界樹/鳥たちの天国/「ブヤーン」の島/「楽園」への旅/地上の楽園/地獄の位置/地獄の責め苦


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